自衛官にとっての「人生100年時代」(5)

雇用環境の抜本的変化 「働き方改革」の推進  もう少し雇用環境の変化を整理しておこう。前回省略したが、1918年6月に整備された「働き方改革」関連法も我も国の雇用環境を大きく変えた。  「働き方改革」は、我が国が「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」「育児や介護との両立など、働く方のニーズの多様化」などの状況に直面していることから、就業機会の拡大や意欲・能力を存分に発揮できる環境を作ることを目的としていた。...

自衛官にとっての「人生100年時代」(4)

「生涯現役社会」の実現 人的戦力を確保できるか     前回まで取り上げたように、我が国は、先進国の先頭を走って「少子化」と「高齢化」が同時に進行している。よって、我が国独自の「少子高齢化」対処モデルを作り、早急な対策を講じる必要があると考えるが、自衛隊に対する影響も少なくないだろう。...

第2回目

第2 退職直後の貴方はどんな職業訓練が選べるか   その1 退職直後の皆さんが選べる職業訓練   これからの説明は、「始めに」でお示しした「① 現役自衛官であり、これから退職して再就職する。」という方を対象とした説明になります。 自衛官が退職直後に利用できる公的職業訓練は、原則として「求職者支援訓練」です。...

第1回目

始めに   私は平成21年に自衛隊を退職し現在第3の人生を歩んでおりますが、これから自衛隊を退職して再就職しようとしている皆さんに、「公的職業訓練」について数回にわたって説明していこうと思います。 公的職業訓練については後ほど説明することとして、まずは広い意味での「職業訓練」から説明に入ります。 この記事を読んでくださる方は、大きく分けて次のような皆さんでしょう。 ① 現役自衛官(任期制、非任期制に拘わりなく)であり、これから退職して再就職する。 ② 元自衛官であり一度再就職し、これからさらなる再就職をする。...