大切なおしらせ
【お知らせ第1号】(2021年10月)
求職希望のシニア層の皆様へ
1 全般
「人生100年時代」を迎えまだまだ現役として活躍し、充実した人生を目指すシニア層の方々も多くおられることと存じます。昨年春以降のコロナ禍により雇用環境は大きく変化しました。そのコロナ過もようやく出口が見えてきたようですが、企業等においては、依然としてシニア層の求人を控えるケースが残っており、コロナ以前の状況に戻るにはもう少し時間がかかりそうです。
最近、「退職自衛官の再就職を応援する会」(以下、「応援する会」)に登録される方々も日々増加しており、大変ありがたく思っております。ただ、現時点では、皆様のニーズに十分お応えする状況にないことをとても心苦しく思っております。期待だけさせておきながら誠に申し訳ありません。
「応援する会」はあくまでボランテイア活動であります。再就職あるいは再々就職を求めている後輩達のために自分達ができることを何とかお手伝いしたいとの志を有するOBの集まりです。
2 「応援する会」の応援の形
現在の応援の形には、色々あります。主なものは次の通りです。
①「職業紹介」
②「情報提供」
③「再(再々)就職のためのアドバイス・提言・啓蒙」
④「職業訓練の紹介」
⑤「関連セミナーの開催」
⑥「その他」
です。
①「職業紹介」については、株式会社パソナをはじめ、関係企業等とパイプを保持して、マッチングまで持って行く努力をしてこれまでも実績も挙げております。しかし、この部分がコロナ禍によって最も影響を受けているところです。特に残念なのは、当初予定していた中堅・中小企業がコロナ過による事業の縮小などから予想に反して新規採用(特にシニア層)を手控えていることです。
一方、少子高齢化が進展することから構造的には労働力不足になると見積られ、政府も「生涯現役社会」の実現をめざし、関連法律を改正して高齢者雇用を促進しています。
また、企業側の求人要求も、いわゆる「ジョブ・ファースト」、企業のニーズに合った人材を年齢などにかかわらず求人する傾向に変わりつつあります。言葉を代えれば、いくら経験豊富なシニア層であっても、企業のニーズに合う資格とかスキルなどがなければ職を得ることは難しいということです。
現在、登録いただいた方にはアンケート調査を依頼していますが、これもこのような企業側の求人ニーズにいかに対応するかを念頭に置いたものであることをご理解いただきたいと思います。
②「情報提供」については、様々なルートで入ってくるシニア採用の情報をその都度、登録された方にはメールなどで提供し、可能なものは、ホームページにも掲載するようにしております。これについては、自己都合やご希望とのマッチングやタイミングが重要です。
出来ない理由、やりたくない理由などは探せばいくらでもありますが、成功する人はその逆です。そのような情報をうまく活かすために立ちはだかる障壁をいかに取り除くかを考え、実行することが大切と思います。
チャンスはそう何度もやってきません。果敢にチャレンジされることをお薦めいたします。
③「再(再々)就職のためのアドバイス・提言・啓蒙」については幅広く活動しています。若年定年の自衛官の再就職を国家が面倒を見てくれるのは退職直後だけで、その後は自己開拓しかない、との厳しい現実に鑑み、現役時代から民間でも通用する資格を取得し、スキルを磨く必要性などについて、各業務管理教育における講話をはじめ、「『人生100年時代』を見え据えた援護態勢の強化や人材育成」について、すでに陸上幕僚監部などに提言しております。近く、一般財団法人自衛隊援護協会の強化策についても新理事長等と意見交換する予定です。
同時に、「防衛ホーム」9月15日号より、毎月1回、約1年間かけて「自衛官にとっての『人生100年時代』」を連載し、現役自衛官達に様々な情報を伝え、意識改革と必要な準備の必要性を訴えています。
なお、世話人の小阪(陸23 期)は、本年7月まで援護協会に職員として在籍していたその道のプロです。『自衛官のためのライフプランー生きがいのある人生100年を送るためにー』(援護協会発行)の著者でもあります。現在、キャリアコンサルティング技能士(2級)を活かし、キャリアカウンセリングを行うことを本業として活躍しています。また、キャリアコンサルタント資格取得などについても有益なアドバイスを行うこともできます。関心のある方は、個別にご連絡ください。
④「職業訓練の紹介」については、現時点ではハローワークを経由する必要がありますが、具体的な応募方法についてアドバイスできますので、お気軽にお問い合わせ下さい。これまで職業訓練の経験もなく、かつ各種資格やスキルを保持していない方にお勧めです。
職業訓練の中には、失業手当や給付金を受けかつ通所手当も付く公的職業訓練もあります。卒業後は希望すればほぼ100%仕事を世話してくれるようです。訓練期間もまちまちです。
新しく学ぶことや資格取得に年齢制限はありません。68歳になってから産業カウンセラーの資格を取得し、キャリアコンサルタントの資格取得を目指しているOBもおります。
職業訓練については、世話人の楠本(陸20 期)が詳しいですので関心のある方は直接ご連絡ください。
⑤「関連セミナーの開催」については、これまで2度ほど開催しましたが、コロナ禍の影響で最近は難しい状況にあります。その代わり、「応援する会」のホームページに動画配信しております。まだの方はそちらをご覧ください。今後も逐次更新いたします。また、状況をみて、オンラインセミナーも計画していますので、追ってご案内致します。
セミナーに関する問い合わせなどは、世話人の宗像(むなかた)(防大18期)まで個別にご連絡下さい。
⑥「その他」については、現時点では、同じような経験を経て頑張っている先輩たちからの経験談やアドバイス、あるいは質問コーナーなどですが、これらも逐次充実させて行きます。
ホームページなどもすべて「手作り」でやっていますので、不備も目立つと思いますが、今後ともできる範囲で精一杯の活動を行って参ります。
3 世話人等の活動状況
現在、「応援する会」で世話人及び事務局員として活動している人は下記の通りです(各人の承諾を得た範囲で開示してあります)。「応援する会」には入会資格(条件)、会費、そして報酬もありません。あくまでボランテイア組織です。これまで世話になったと思われる方が世話をする側にまわる、そのことをお願いしているだけです。まさに、そのような「OB有志」の会なのです。
なお、「応援する会」の役職は、「世話人」「事務局員」「会員」(会の趣旨に賛同する民間人)しかなく、「代表世話人」もおりません。わかりやすいように、防大の期別の古い順に陸海空の区分のみを表示しています。防大以外の人達には「相当」を付記します。
世話人
◯ 宗像 久男(陸18期)
090-1306-7196 h.muna08151231@r7.ucom.ne.jp
◯ 樋口 徹(陸18期)
株式会社パソナマスターズ シニアコンサルタント
080-3678-1410 tohiguchi@pasona-masters.co.jp
◯ 楠本 裕幸(陸20期)
090-9137-1148 kusu2510815@yahoo.co.jp
◯ 宮下 寿広 (陸22期)
株式会社パソナ エルダーシャイン
090-3903-7925 toshi_miyashita@icloud.com
◯ 西野 哲(空22期)
090-6136-6427 s_nisino@d1.dion.ne.jp
◯ 小阪 一成(can-do)(陸23 期)
090-4209-8149 can-domkhh@ezweb.ne.jp
◯ 山澤 將人(陸23期)
株式会社パソナグループ エルダーシャイン
080-9704-1786 myamazawa@pasonagroup.co.jp
◯ 細谷 正夫(海23期)
090-4600-6418 hosoyas@az.em-net.ne.jp
事務局員
◯ 今福 正幸(陸23期)
090-2221-1523 imachan1955@icloud.com
◯ 城戸耕一郎(陸33期相当)
090-7552-5141 koichiro197388@gmail.com
少し補足しておきますと、幸運にもコロナ過前に職を得た世話人の何名かは、現在、株式会社パソナ(グループ)の各部署に所属し、キーメンバーとして活動中です。
パソナグループは、2019年から、60歳以上の高齢者を対象にした社員制度(「エルダーシャイン」)を導入し、その恩恵を受けたのが樋口、宮下、山澤です。
樋口は、パソナマスターズという部署で、シニア層の求人・求職のマッチングを本業としており、これまでOBの再々就職の実績もあり、新たな就職先で元気に活動している人もおります。しかし現在は、コロナ禍の影響でシニア層の求職の厳しさに直面しております。何とか、近い将来、シニア層の求職拡大を期待したいものです。
宮下は、現在、首都圏と愛知県の任期制隊員の就職援護業務を受託している部署に配属され、彼らの就職援護のために飛び回っています。また、そのチャンネルを活かして、シニア層の就職情報なども積極的に収集しております。
山澤は、エルダーシャインとして入社するや、さっそく「エルダーシャイン」の担当となって活動中でしたが、現在、違う部署で活動中です。コロナ過などの影響で、今年度以降の「エルダーシャイン」のメドはたっていない状況と聞いています。末尾にURLも紹介してありますが、細部について関心のある方は山澤までご連絡下さい。
楠本は、現在、自分の経験を後輩のために何かお役に立てればと「先輩の体験談」にシリーズで投稿を準備中です。
西野は航空自衛隊、細谷は海上自衛隊へ「応援する会」の普及に努めており、おかげで、最近は海空自衛官のOBの登録も急増しております。
小阪は、前述のとおり、援護協会で実務経験を有し、かつ唯一の資格保有者として今後の活躍を期待したいものです。
事務局員の今福は、陸上自衛隊から「部外力の活用」(高射・需品学校で実施)の業務受託をしている部署の担当者として煩雑な業務を実施するかたわら、「応援する会」の事務を一手に引き受けております。
同じく城戸は、これまで培ったノウハウをフルに活用し、「応援する会」ホームページの開設・維持運営を担当しております。
宗像は、「人生100年時代」といわれる中、便利屋のように使われるだけ使われて60歳前後には職を探して路頭に迷うような元自衛官達をみて何とかしたいと思い立ち、「応援する会」の設立を呼び掛け、様々な教育、提言及び啓蒙活動を実施しております。
2021年9月末日現在の世話人等は以上の通りですが、他にも趣旨に賛同して会員になっている方々もおりますし、世話人も増え続けると予想しております。
シニア層の皆様もいつかだれかのお世話で新たな人生を踏み出すことが出来たなら、ぜひ今度は世話をする側にまわっていただきたいと願っております。そして、自分ができる範囲で自分ができることで仲間達・後輩達の面倒をみてほしいのです。
年齢を重ねるごとに、生活のための「生計就労」から、人のためとか社会の役に立つとかの「生きがい就労」にシフトしていく喜びを体験しているシニア層のOBも少なくないと思っています。私達は、自衛官として国家のために人生の大半を捧げてきました。こうなったら、愚直にその精神を貫き通す人生もありかなと思ったりします。
そのようなOBの輪が膨らみ、いつの日か「生涯自衛隊ファミリー」が出来上がることを私達は夢見ております。
4 まとめ
現在の雇用情勢や今後のすう勢を詳しく知りたい、あるいはこれまで資格取得とかスキルを磨くなど特段の努力をしないまま今日に至っていると考えている方は、ぜひホームページの動画をみたり、各世話人や事務局(今福)までお問い合わせ下さい。何事も「気づき」から始まります。
いずれにしても、何度も言いますが「人生100年時代」です。
シニア層は“老け込むには早すぎ”ます。年齢に関係なく、チャレンジあるのみです。チャレンジ精神があれば必ず道は開けます。
そのためには、「応援する会」への登録のみならず、同時並行的に様々なチャンネルにアクセスされることをお勧めいたします。
人の出会いなどを含め、いつどこに自分の将来を左右する鍵が隠されているかなど意外にわからないものです。各方面にアンテナを張って積極的にチャレンジする人に幸運が舞い込む確率が高いのは明らかです。
それに、雇用条件として、65歳ぐらいまでは「常勤」で働くことをお勧めします。確かに親の介護とか健康とか家族サービスとか、常勤できない理由は人それぞれでしょう。しかし、求職側が希望とか条件を言えば言うほど、間違いなくマッチングの幅(可能性)は狭まります。
週に2~3回の仕事で、通勤も楽で、高収入で、遣り甲斐がある・・・という仕事を見つけるのは夢のまた夢でしょう。「何かを我慢しなければ仕事はない」ものと覚悟すべきです。
なお、「応援する会」は、引き続き折に触れて、ホットな「お知らせ」を発信致します。私達は、現職・OB問わず自衛官に寄り添う活動を推進することをモットーとしております。
コロナ過もようやく出口が見えてきたようです。ギアを入れ替え、一緒に力を合わせてがんばりましょう。
5 参考
参考までに、ハローワークの求人情報検索サイト、パソナグループが高齢者の採用、あるいは就職支援を実施している部署のURLを提示しておきます。関心のある方はご覧、またはご登録ください。
◇ハローワーク・インターネットサービス(求人情報検索・一覧) https://www.hellowork.mhlw.go.jp/kensaku/GECA110010.do?action=initDisp&screenld=GECA110010
◇エルダーシャイン制度
https://www.pasonagroup.co.jp/recruit/eldershine/
◇パソナマスターズへの登録
https://www.pasona-masters.co.jp/staff/entry.php
◇パソナ顧問ネットワークへの登録
https://pasona-komon.secure.force.com/KMN_RegistAdvisor_Page
この「パソナ顧問ネットワーク」について補足しておきます。本来なら、幹部自衛官のように、様々な知見と経験を有する人達が企業の顧問や参与等となれば、様々な形で必ず戦力になると考えますが、世間一般ではまだまだ認知されていません。だからこそ、元自衛官のブランドに頼らず、一般の企業経営を含む、様々な資格やスキルの取得が求められています。改めて、自分自身は何ができるのか、(就職しようとしている)会社のためにいかに役立つのか、などについて、自問自答する必要があるでしょう。将来、この分野へ元幹部自衛官の求人が増大することを祈っております。
その他、シニア層の求人情報などを見つけましたら、事務局までご一報いただければありがたいです。自分とは業種とかタイミングなどが合わなくとも誰かの役に立つ可能性があります。最近は、公的機関などのシニア層の採用も増えているようです。皆様のご協力をよろしくお願い致します。